風が啼いた。 自然のものでないような、絶望的な燻り。 目の前が真っ暗になる。 少しだけ、少しずつ昔に戻っていくオレ。 フリーズする思考とは反対に、撒き上がる野性の匂い。 慣れた土がヌメヌメとして、オレにひっついた。 どうしてオレは、こんなにも弱いんだろう どうしてお前が、そんな顔をしてるんだろう 滴り落ちる鮮やかな血の色。 もげた腕は赤黒く別のもの。 温かさを失うそれを抱きかかえるオレ。 お前のものじゃなくなる、ソレ。 どうしてオレは、大切なものを守れないんだろう 憧れを超えたのに尊敬の人。 求めても掴めない雲の人。 届けても答えてくれない人。 みんなオレを置いていく。 オレがみんなを置いていく。 ほら、また届かない。 届かせない。 直前に見た大好きなお前の顔。 弱虫で変われないオレに 火影になれだなんて 相変わらず厭味ったらしいお前 どうしてお前はオレをオイテいくんだろう
たいしてグロじゃないけど、一応グロ表記。 もしかしたら表現がアレで読み取れなかったかもしれませんが、 慣れた土がヌメヌメとして は、雨が降っているという意味です。 涙と雨で目の前が曇ってしまって、本来の空の色がわからなくなった。 ついでにいうとサスケは本当に空(あの世)に言ったのか認めたくなくて問いかけてる、といった感じになります。 ちなみに最後の絵は光の射し具合を描いてまして、本当は晴れているのにいつまでもナルトの中では雨空に見える。 てな感じですが・・・いやぁ、如何せん久しぶりに小説を書いたので非常に申し訳ない出来です。 個人的にはナルサスなんですが、これまた友人にサスナル疑惑を投げかけられたので、読み手に任せるという放置プレイ仕様。 ナルトはサスケが大好きでしょうがないと思います(何これ) 08/5/24